①自社の事業概要
1.事業概要
自社の事業内容について記載します。
2.企業規模
・事業分野別指針の概要について(平成29年2月1日)には、企業規模の分類基準が書かれているので、自社がどの規模に該当するか記載します。
②自社の商品・サービスが対象とする顧客・市場の動向、競合の動向
顧客の数や主力取引先企業の推移、市場の規模やシェア、自社の強み・弱み等を記載します。折角なので、「SWOT分析」という手法を意識してまとめることをおすすめします。
SWOT分析とは
市場や顧客、競合他社などの「外部環境」と自社の「内部環境」分析し、内部環境からわかったことを自社の「強み」「弱み」に分類、外部環境からわかったことを市場の「好機」「脅威」に分類します。
1. SWOT分析 市場の動向
ターゲットとする市場の動向を分析します。市場の規模は金額で示すと説得力があります。
数年間の市場規模を比較して、拡大しているかどうか動向をチェックしましょう。
またマクロ的な要因も考慮すると深みがでます。
マクロ的な要因とはその市場に影響を与える大きな要因のことです。
・政治→法改正
・経済→TTP
・社会→若者の○○離れ
・技術→3Dプリンターの普及
2. SWOT分析 外部環境
外部環境の分析は「顧客の動向」と「競合他社の動向」を考えるといいでしょう。競合他社は1社だけではなく数社取り上げると深みがでます。
顧客のタイプ(法人・個人・性別・年齢・性格)やニーズを中心に考えましょう。
競合他社の強み・弱みを中心に考えます。以下の4つの観点から分析することができます。
・ヒトの資源→+幅広い人脈、+やる気のある社員、-人手不足
・モノの資源→+立地がいい、+おいしい料理、-設備が古い
・カネの資源→+高いシェア率、+自己資金が多い、-売上げが少ない
・情報の資源→+長年のノウハウがある、-最新の情報がわからない
3. SWOT分析 内部環境
内部環境とは、自社環境のことです。こちらも以下の4つの観点から分析できます。
内部環境の動向は以下の4つの観点から分析できます。
・ヒトの資源→+幅広い人脈、+やる気のある社員、-人手不足
・モノの資源→+立地がいい、+おいしい料理、-設備が古い
・カネの資源→+自己資金が多い、-売上げが少ない
・情報の資源→+長年のノウハウがある、-最新の情報がわからない
4. SWOT分析 内部・外部環境をまとめる
上記でまとめたものを、SWOT分析を用いてまとめましょう。上画像を参考に「自社の強み」「自社の弱み」「市場の好機」「市場の脅威」
に分類して下さい。
5. 文章にする
申請書の記入欄を埋めるため、文章にします。
市場の動向→顧客の動向→他社の動向→自社の強み、弱み→「自社の強み」「自社の弱み」「市場の好機」「市場の脅威」の順で書いていくと論理的です。
③自社の経営状況
自社の経営状況について記載します。流れとしては「ある事実」→「その原因」です。財務諸表から経営状況を把握しましょう。
1. 事実を把握する
・まずは損益計算書の「売上高」を2~3年分比較します。
・次に、同じく損益計算書の「営業利益」を比較します。
・最後に「労働生産性」を比較します。労働生産性は「(営業利益+人件費+減価償却費)/ (労働者数×労働時間)」で算出します。後に申請書に「労働生産性」を記入する項目があるので、面倒に思わずお願いします!
※人件費は「役員報酬」「給料手当」「福利厚生費」「労務費」などを含みます。
それぞれの増減をまとめましょう。
2. 原因を探る
原因の特定にはそれぞれの意味に着目する必要があります。
・営業利益=売上高-(原材料+人件費+減価償却費 等)
・労働生産性=(営業利益+人件費+減価償却費)/(労働者数×労働時間)
・取引先の増減
・単価の増減
・短納期、納期の遅れ
・イメージアップ、イメージダウン
・原材料の高騰・値下
・人件費の高騰・削減
・設備投資の有無
・売上高の増減
・労働時間の増減
・古い設備による(非)効率
・若手(不足)による(非)効率
3. 文章にする
売上高の推移→営業利益の推移→その原因(原材料の高騰や労働生産性) の順で文章にすると論理的でしょう。
売上高などが増加している場合は、それを維持、向上するためにすべきことを書きましょう。