最大離陸重量の定義とは?
最大離陸重量とは「機体本体の重量+その機体が持ち上げることができる重量」です。
例えば機体本体の重量が15kgで10kgのモノを持ち上げることが出来る場合は、「最大離陸重量25kg」となります。
最大離陸重量25kg以上のドローンは通常より厳しい審査基準が適用されます
最大離陸重量25kg以上のドローンは、かなりのパワーがあるため、運送・農業などの分野で発展が期待できるドローンですが、パワーがある分、国交省の審査が厳しくなります。
具体的には、以下の追加の基準を満たす必要があります。
最大離陸重量25kg以上ドローンの追加基準
- 想定される全ての運用に耐え得る堅牢性を有すること。
- 機体を整備することにより 100 時間以上の飛行に耐え得る耐久性を有すること。
- 機体と操縦装置との間の通信は、他の機器に悪影響を与えないこと。
- 発動機、モーター又はプロペラ(ローター)が故障した後、これらの破損した部品が飛散するおそれができる限り少ない構造であること。
- 事故発生時にその原因調査をするための飛行諸元を記録できる機能を有すること。
- 次表の想定される不具合モードに対し、適切なフェールセーフ機能を有すること。
通信系統 | ・電波状況の悪化による通信不通 ・操縦装置の故障 ・他の操縦装置との混信 ・送受信機の故障 |
---|---|
推進系統 | 発動機の場合・・・発動機の出力の低下又は停止、不時回転数上昇 電動の場合・・・モーターの回転数の減少又は停止、モーターの回転数上昇 |
電源系統 | ・機体の主電源消失 ・操縦装置の主電源消失 |
自動制御系統 | ・制御計算機の故障 |
以上が最大離陸重量25kg以上のドローンに追加される審査基準です。
実際問題、申請者にはわからない事項が多いです。
「全ての運用に耐え得る堅牢性を有すること」や「100 時間以上の飛行に耐え得る耐久性」、「破損した部品が飛散するおそれが少ない構造であること」など実際問題、メーカー側しかわからない事項が多く、申請者が証明することはなかなか難しいのが現状です。
またこのようなドローンは海外からドローンを注文し、改造して制作することも多く、メーカーに聞くことが出来ない場合もあります。
当事務所では豊富な申請経験により、各項目の解決策を把握しております。そのためお客様のご事情に合わせた記載が可能です!お気軽にお申し付け下さい!
まとめ
今回は、最大離陸重量25kg以上のドローンの申請について解説しました。
許可を取得しても注意が必要!
ドローンの許可承認を取得した後も、立入管理措置、飛行マニュアルによる制限、小型無人機等飛行禁止法、条例、民法など意外と多くの注意事項が存在します。
このような事項を知らなかったことにより「法令違反をしてしまう可能性」もありますが、逆に全貌がわからず「飛行を躊躇してしまう」方も多いかと思います。
そのようなことがないよう当社では、何ができて、何ができないのかをしっかり伝え、法律の範囲内で最大限ドローンを活用できるよう申請代行を行なっています。
また許可取得後の不明点も解決できるように、包括申請をご依頼いただきましたお客様には無償付帯行政書士顧問サービスが付いてきます!
お客様のDIPSアカウントから申請いたしますので、1年目はしっかりとした知識・申請で許可を取得し、2年目以降はご自分で更新される方もいらっしゃいます!
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執筆者:
行政書士 中島北斗
ドローンの規制(改正航空法)が始まった2015年当初からドローン申請業務を行っている行政書士が、ドローン法令の遷移を生で感じていたからこそわかる、リアルで正確性な情報を発信いたします。
ドローン許可取得実績は9,000件、相談実績は11,000件、また50校を超えるドローンスクールの顧問をしています。
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